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2017.09.11

ボーカル必見!!表現の付け方①

ボーカルの方、必見!!
「表現力の練習法」

今回は「表現力」を磨く練習法を書いていこうと思います。

おそらくほとんどボーカル教室ではこの手のレッスンはやってないと思います。
せいぜい歌詞の意味を考えて「明るく」や「暗く」「アップテンポ」「スロー」でなどくらいではないでしょうか?

なぜほとんどのボーカル教室でこの手のことをやってないかというと3つ理由があります。

1つはニーズが潜在的で教室側にもわからないからです。
大抵ボーカルを習いに来る人の意識としては

・音程がとれるようになりたい。
・リズムがとれるようになりたい。
・カラオケで良い点数が取れるようになりたい
・声量がでない
・基礎から学びたい

というニーズが圧倒的に多く、
「表現力を磨きたい」
という生徒さんは皆無だからです。

教室経営はビジネスですので、需要と供給というものがあります。
ニーズが少ないものはカリキュラムに含まれにくいという側面があります。

2つめは「表現」と言うもの自体、正解が曖昧で教えにくいからです。
表現=芸術(アート)と考えるならば、歌の上手い下手はある一定の線引ができますが、表現できているかどうかは受け取り手次第ということもあり、
本人が「表現できている」といえば表現できていることになってしまうからです。

もちろんそこを否定する事も出来ますが、音楽教室は「講師業」という面と共に「サービス業」といった側面も持ち合わせているのでなかなかそこまで踏み込めない事情があります。

3つ目は「そもそも講師が教えるスキルを有していない」という点があります。
ボーカル講師にも2タイプいて、ボーカル派とボイトレ派がいます。
ボーカル派はボーカル全般を教えるのですが、ボイトレ派はフィジカルな面を教えることを得意としています。

これは「どちらが優れている」という問題ではなく、何に重きを置くかの違いです。

例えば声量を上げるという面で考えるならばボイトレ派の講師の方が向いていると思いますし、
ステージパフォーマンスという面ではボーカル派の講師の方が向いていると思います。

ちなみにボーカル派とボイトレ派が実際にはっきり分かれているわけではなく、あくまで傾向の話です。
一般的にはどちらも見れますが、どちらかに偏る傾向はあります。


では、実際「表現力」をどう磨いていけばいいのでしょうか?

まず、「表現力」を磨く方法を考える前に「表現」について考えてみましょう。

ボーカルを習いたい、レッスンを受けている人には当然、ボーカルを習っている理由があります。
先程書いたようにそのほとんどは音程やリズム、声量などをもっと良い状態に持っていくことを考えているはずです。
ただ、音程やリズム、声量などをパーフェクトな状態にしても「上手い」とは言われますが「良い」と言われるかは別の問題です。

ボーカルに必要な要素として挙げられるものは「上手さ」の基準であって「良さ」の基準ではないからです。

「良さ」は「表現の評価」とも言えます。

表現とは自分が感じたことをどれだけ具体的に聞き手に届けるかです。

自分が感じた「辛い」という気持ちは言葉にすると意外に陳腐に伝わることが多いです。
それが音楽で表現することで自分が感じた感覚に近い共感を得られるかもしれません。

次回は実際の練習法を見ていきたいと思います。

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